■相模トラフ地震の発生多様性に起因する津波ハザードの不確実性評価
津波ハザード評価(Probabilistic Tsunami Hazard Assessment:PTHA)には、発生・伝播・遡上の各過程で多種の不確実性が含まれます。現在、首都圏(特に神奈川県・東京都)に大きな影響を及ぼすと想定される相模トラフ地震を対象として,各種不確実性を考慮した津波ハザードの不確実性評価手法に関して研究を行っています。
■津波リスクの評価手法に関する研究
津波ハザード(浸水深や浸水高)と脆弱性評価を掛け合わせた津波リスクの評価手法に関して研究を行っています。現在、津波ハザードの不確実性評価に基づく複数建物(ポートフォリオ)被害の空間相関の特徴に関する研究を行っています。
■爆弾低気圧による高潮・高波の確率論的評価
24時間で24hPa以上発達すると定義される「爆弾低気圧」をモンテカルロ法により発生させ、確率論的に潮位偏差を評価する研究を行っています。
■相模湾で発生する高潮に関する考察
2013年4月に相模湾に面する小田原において、爆弾低気圧により発生した潮位偏差107cmの発生機構に関する研究を行っています。
■建築物内部に作用する津波波圧に関する実験的研究
2011年東北津波では建築物が水没し、建築物が内部からも被害を受けた事例があります。現在、防衛大学校システム工学群のメンバーと共に、建築物模型の内部に津波を作用させる実験を行うことで、建築物内部に津波が流入した際の津波の圧力の影響を考察しています。
■水害BCPにおけるトリガー設定に関する研究